保育士の1日の仕事量は?1つの仕事にかかる平均時間、主な業務内容を紹介

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保育士の仕事の実態

総合で409.3分、6.8時間の配分

主な業務内容業務時間(分)発生率
室内遊び62.6100.0%
会議・記録・報告(施設内の活動)52.5100.0%
表現活動への支援35.798.2%
愛着・スキンシップ31.877.7%
食事摂取の援助29.1100.0%
挨拶・日常会話26.498.6%
就寝の援助24.977.0%
着替え17.099.6%
連絡帳13.893.3%
おやつ(食間食等)12.4100.0%
児童の行動への指導・関係調整10.885.1%
移動時の誘導・見守り・介助(障害児を除く)10.499.3%
掃除10.0100.0%
保育の計画・準備・調整8.8100.0%
ミルク・離乳食等8.240.8%
職員の行動8.199.6%
登降園時のコミュニケーション8.073.4%
降園時の送り出し7.779.1%
保育の記録6.860.6%
排泄の対応6.687.2%
登園時の受け入れ6.189.0%
訴えの把握・心理的支援6.175.9%
園庭での遊び5.986.2%

出典:「新たな次世代育成支援のための包括的・一元的な制度」の設計に向けたタイムスタディ調査(H22 みずほ情報総研株式会社)

保育士からみた実情

保育士になりたい!と考える方がよくイメージする室内遊びがトップの62.6分でトップになっています。しかし現実では「こんなに短くない!」と言える項目もみられ、園によって大きく違うであろう事が予想できます。例えば排泄の対応に全員で6.6分で終わることは考えにくいですし、全体的に短くなっているように感じます。

年齢によっても大きく変わりますし、項目が細分化されているので判断が難しいのですが、「食事摂取の援助」と「ミルク・離乳食等」と「おやつ(食間食等)」をまとめて49.7分で少しだけ現実的になってくるような気がします。他にも「室内遊び」の中に「愛着・スキンシップ」も入ってくると思いますし、全体的にクロスオーバーしている項目が多いように感じていて、園や回答者によって割り振り方が違うことが予想されます。

これだけの仕事があることは確か

時間の配分がやや現実味がないようには感じますが、全ての仕事を毎日行うことは確かです。どれもが省くことのできない仕事のため、時間を短くしようがない現実があり、「会議・記録・報告(施設内の活動)」がなくなってくれればいいのにと思ったことがあるのは多くの方が感じているのではと思います。

年齢による保育のスケジュールには大きな違いがある

参考スケジュール

時間プログラム子どもの活動保育士の援助活動
8:00登園
  • 挨拶をする
  • 荷物の整理をする
  • あいさつを交わしながら子どもの状態を視診する
9:00朝の会
  • 歌を歌う
  • 忘れ物がないかどうかを確認する
外遊び
  • 友だちと好きなように遊ぶ
  • 安全に注意する
  • 遊びに必要な環境を整える
  • 遊びの展開に留意し、ときには助言をする
11:00食事
  • 片付け
  • うがい、手洗い
  • 排泄
  • 食事の準備
  • 食事
  • 食事の片付け
  • 当番などの役割を与えて配膳などの手伝いをさせる
  • 楽しい雰囲気の中で食事ができるようにする
  • 昼寝の準備
  • できるだけ自分で準備させるようにする
12:30午睡
  • 昼寝
  • 眠れない子のそばにいてあげる
15:00目覚め
  • 昼寝の片付け
  • 排泄
  • 手洗い
  • おやつの準備
  • 生活習慣指導
15:30おやつ
  • おやつを食べる
  • おやつのかたづけ
  • 楽しくおやつが食べられるようにする
16:00帰りの会
  • 荷物の整理
  • 歌とあいさつ
  • 連絡事項やおたよりなどを忘れないようにする
外遊び
  • 自由に遊ぶ
  • 午前中の遊びと同様
  • 健康状態やケガのチェック
帰宅
  • 順次帰宅
  • あいさつ

お昼寝で考えると、0歳児・乳児の場合、もちろん日によって違いはありますが、お昼寝している時間が長い子もいます。3歳児は遊びたくてお昼寝を嫌がって寝ない場合もあります。

遊び方では、3歳児ともなると元気よく園庭で遊んだり、友達同士でなにかしたの遊びをしているときも見られますが、1歳位では一緒に遊ぶというより、一人で遊んでいる横で友達も一人で遊んでいるという感じになってきます。

また0歳児はおむつ交換を一人ずつ行えばそれなりに時間がかかってしまいますが、3歳児では立っておむつ交換ができるので慣れればスピーディーに交換ができます。

このようにケースバイケースでたった1年でも(半年でも)全く対応が違うので、このような仕事があるということを知っておくといいかもしれません。

保育士の就職、転職で確認するべきポイント

保育士という仕事に希望を持っている人も多いと思います。しかし保育という仕事は決してひとつではなく、また1パターンだけではないということを知っていてください。園によっては幼児をまとめてみる園もありますし、年齢ごとに分けている園もあります。園探しの時にはこの辺りも確認しておくことで、スムーズな就職、転職に繋がります。

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