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転職理由は一般職の転職と同じ理由が多い
人間関係の改善を希望
看護師は今でこそ男性も増えてきましたが、まだ女性が多い職場も少なくありません。女性社会特有の人間関係の悪化は転職コンサルタントからみても特に珍しいことではなく、人間関係を理由に転職を希望される方は多いです。
病院では派閥があることもありますし、派閥というほどではなくても、小さなグループに分かれている程度のことはかなりあります。
- 派閥があり常にギスギスしていた
- 自分の担当の科が変わって馴染めなかった
給与待遇アップを希望
給与待遇で多い理由は、
- 給与と仕事量が見合っていない
- 年数に対して給与の上がる金額が少ない
- 最初は給与がそこそこ良かったものの、仕事だけは増えて、給与はずっと変わらなかった
一番最後のものは実は少なくない例。看護師不足を補うため、最初の給与を上げてあるものの、給与アップせず年数だけ過ぎていくパターン。こうした求人は離職率の高い職場の場合もあり、転職後に不満が増えていくケースです。
勤務状況の改善を希望
この転職理由の場合はいくつかのパターンが見られます。
- 結婚して勤務時間を制限したい
- 子育ての時間を作りたい
- 夜勤を辞めたい
- 夜勤だけにして効率よく稼ぎたい
生活パターンが変わることで勤務状況を改善したいというケースが一番多いのですが、若く体力のある方などでは夜勤専従で効率よく稼ぎたいという人もみられます。看護師は正社員以外でも多くの働き方があるため、勤務状況の改善を希望する転職は少なくありません。
スキルアップを希望は余り多くない
表向きにはスキルアップしたくて転職という話はありますが、実はそれほど多くないのが現実。転職時に病院へ伝える場合もマイナスな転職理由を伝えられないので代わりにスキルアップのためという理由を使うケースが多いです。
しかしスキルアップしたいという気持ちが完全にゼロかというと、完全にゼロの人の方が少ないというのも事実です。
転職時に退職理由を聞かれたら悪口は言ってはいけない
病院同士が繋がっている場合があります。それほど珍しいことではありませんので、柔らかく伝える程度であれば問題ありませんが、悪口のように伝えてはいけません。事実を確認することもあるかもしれませんし、何よりも働いてもらったら同じような悪口を外に言うんじゃないかと受け取られる可能性もあります。
「立つ鳥跡を濁さず」余計なことは言わないのが正解です。辞める時も転職する時も余計なことは言わないように気を付けましょう。
ポジティブな転職であることを伝えて
子育てや結婚が理由の転職はネガティブではありません。引越しや生活スタイルの変化による転職も問題はありません。「働きたい希望の科の募集があったから」といった理由もポジティブなものです。「なぜ前の科は嫌だったのですか」と聞かれた場合にも、「嫌ではなかったのですが、この科で働きたくて、前の病院では異動ができなかった」とネガティブな発言は控え、あくまで転職がポジティブなものに映るように伝えてください。
スキルアップは理由としてポジティブで使いやすい
スキルアップという理由自体がネガティブに捉えられることは少ないですが、病院側としてはこうした理由が多く、なぜスキルアップしたいのかという理由を聞きたがると思います。そうした場合には他の理由と関連づけるといいでしょう。
例えば「働きたい科の募集を見つけ、今までの仕事を活かしつつ、新しい技術や経験を学びたかった」というようにすれば納得してもらえる転職理由に近づいていくと思います。
面接で伝える転職理由の例
- 結婚したので勤務時間を制限したい
- 子育ての時間を作りたい
- 引越しのため
- 夜勤だけにして効率よく稼ぎたい
具体的な例
- 子育てのため日勤週3で働きたい
- 4月から夫の転勤で私も職場を変えることになった
- やりたいことができ、夜勤で効率よく稼ぎたい
- 外科の患者さんを助けていきたいと考えるようになった
- 違う医療分野に興味を持って経験を積みたい
- 研修や施設の整った病院で働いてスキルアップしたい