女優の米倉涼子が「日本の携帯代はたか~い」と、叫んでいるCMが話題となっていましたが、本当に携帯代は高いですよね。
毎日使う携帯料金を、なぜもっと安く使うことができないのでしょうか?海外では安価で気軽に使えるという話をよく聞きます。
携帯料金が高いのはもう当たり前で、使用者も諦めモード。でも、さすがに政府もまずいと思ったのか、「携帯代金を安くするように」とのお達しを出したものの、一向に安くなる気配がありません。
しかも複雑な料金システムのため、どうなってるの?と思っている方も多いはずです。
この記事では、なぜ携帯料金が高いのか、その理由をお伝えいたします。
携帯はもはや家電並みの必需品
最近は、「格安SIM」という言葉が出てきてるように、格安携帯も増えていますが、未だに日本では、docomo、SoftBank、auの大手3社が携帯市場を牛耳っているというのが実情です。
今や携帯は一人に一台の欠かせないアイテム。持っていなければ「なぜ持っていないの?」と言われてしまうほどで、携帯を家に忘れてしまうと、財布を忘れたと同じぐらい困りますよね。いや、人にとっては財布よりも大切かもしれません。
おそらく「テレビは持っていないけれど、携帯は持っている」と言う人の方が多いのではないでしょうか。それほどほぼ国民の多く持っている携帯電話。当然、毎月の支払いがあり、いわゆる永遠のサブスクです。ある意味これほど利益率の高い業種はないかもしれません。
とはいえ携帯電話も日々進化しています。
昔はガラケーしかなかったものが、今はスマホが主流の時代。さらに動画配信などのあらゆるサービスが増え、ギガ数もどんどん使用量があがっていきます。
企業としても、新機種の開発や、使用環境を整えるなど、多くの設備投資が必要となってきます。そのため、政府からお達しがあっても、安易に値下げを踏み切るというわけにはいかないようです。
格安スマホ登場で安くなる?
近年増えているのが格安スマホ。料金を抑えられるとあって、キャリアを乗り換えする人も多くありますが、それでもやはり大手3社が携帯市場の独壇場。
一般には、格安スマホと言われていますがこれらを「MVNO」といいます。それらの企業は、大手の携帯会社が設備した回線を一部借りる形で提供しているのです。
格安スマホは確かに料金が大手3社よりも安くなる傾向にはありますが、大手とは違うサービス内容に不備を感じたり、乗り換えに費用がかかったり、手続きが面倒になり、躊躇する人も多いようです。
しかし最近は、政府がdocomoに対して、「回線を解放し、料金を値下げするように」との通達しているため、以前よりは格安スマホ市場も賑やかになっています。
それにより格安スマホを使う人も増え、大手の携帯使用料が安くなる可能性もないとは言えません。
スマホ本体が高い
毎月スマホの使用料と一緒に請求されるのが、機種代金です。近年機種代金は機能が向上しているためなのか益々高騰しており、機種によっては10万円程度の高価なものもあります。
もっと使えそうなのに、2~3年に一度、機種変更する方が多く、これは大きな負担です。それを一括で購入している人は少なく、多くの方が分割にして月々の料金にプラスして支払っているはずです。分割料金が加算されることで、毎月の使用料が高く感じている方が多いかもしれません。
この分割払いこそが頭を悩ませるひとつとなっています。格安携帯会社では、あまり携帯の分割支払いを行っていません。そのためユーザーにとっては、一括で支払うのが厳しいため、自ずと分割支払いができる大手3社にしている方もいるでしょう。
しかし最近は、分割支払いをする格安スマホ企業も少しずつ増えています。もっと増えることにより、格安スマホユーザーも増え、大手も値下げをするかもしれないですが、何よりも手軽に買えるような金額であれば毎月の支払いも楽になりますよね。
携帯料金システム
携帯料金には、通話やデータ量の使用量、また端末料の分割払い、そしてお店での対面でサービスに対しての対価が入っていると思われます。
携帯会社にかかわらず、人件費というのは企業にとって多くの経費の一つです。
携帯電話を契約する際、またサポートをする際、何かとお店に行くことも多く、電話で相談するなど、とにかく人件費がかかっているのがわかります。
ある意味「過剰なサービス」と言える部分もありますが、対面でのサービスではなく、ネットでのサービスに切り替えたら、多少なりともこの部分は削減される可能性はあります。
まとめ
携帯代金が安くならない原因には、様々なカラクリがあるようです。
ユーザーが求めるのは、なるべく安い料金で高品質な環境と良いサービスが受けられること。
大手3社が強い日本では、なかなか難しいかもしれませんが、格安業者にも頑張ってもらい携帯料金を少しでも値下げしてほしいものですね。