結婚が決まってご両親へ挨拶
いざ両家のご両親へ挨拶をと思っても何をしていいのかがわからない人は少なくないと思います。全くわからない人にとっては「スーツと革靴」が思い浮かぶ程度ではないでしょうか。
2人の間で結婚が決まっても、ご両親に認められなければ祝福される結婚にはなりません。
完璧じゃなくても大丈夫。一般的なマナーだけでもしっかり覚えて誠意を見せたいところですね。
結婚報告をするまで結婚の話は進めない
2人の間で盛り上がって結婚の話を先に進めてしまわないようにしましょう。結婚の話を進めるのはご両親の許可を取ってから。
ご両親からしてみても、結婚することも聞いていないのに結婚の話が進んでいたら、ヘソを曲げてしまうかもしれません。大切に育ててきた娘息子ならなおさら。きちんと順序をおうことが誠意にもつながります。
まずは両親へ自分から伝えて
本来なら会いに行くべきですが、前もって行けなければ電話でも、まずは自分から両親に伝えてください。
親とはいえど人間です。結婚することを知らないままに、いきなり二人がきて結婚しますと伝えられても、ただ呆気にとられることもあります。
女性なら母親に、男性は話しやすい方に話す人が多いようです。女性の場合は同じ女性として話しやすいようですね。
結婚報告後に日取り決定
結婚のことをそれとなく伝えたらご両親に挨拶に行く日取りを決めてください。ご両親が休みの日に伺うよう配慮して日取りを決めてください。時間は食事の時間は避けること。日にちは正月やお盆など家族・親戚が集まったり、人と会いそうな日程は避けて。時間も日程も、ご両親に手間を取らせないように配慮することが大切です。
いざ結婚の挨拶へ!その前に服装、髪型チェック
服装は清潔感を意識して
スーツと革靴程度は思いつくかもしれませんが、それ以外には?服装で注意すべき点はスーツであることよりも、清潔感があることが大切。その結果スーツになるということを忘れないでください。清潔感があればスーツでなくてもジャケットなどでもかまいません。「挨拶に行く」ということに見合った服装を心掛けることが大切です。
ジーンズは作業着です。間違っても履いていかないようにしましょう。
爪は短く、ひげは剃るかきちんと整えて
挨拶では指先は何かと目につきやすいところ。爪は短く切ってください。最近はひげに関して寛容な方もいらっしゃいますが、好みや考え方が出る部分です。必要であれば剃って、剃らないならきちんと整えてください。
髪型は面接に行くつもりで
伸びたままはNG。男性の場合は長髪で毛先だけ切る程度でなければ、大体髪を切ってきたことがわかります。髪も整えてきたということがわかる程度には切っていくのがいいでしょう。
髪型がどうこうというよりも、しっかりと整えてきた、準備をしてきたということが伝わるようにするのがポイントです。
「普段通りでいい」を真に受けない
日本人は建前が好き。ご両親の「普段通りでいい」という言葉を真に受けないでください。スーツの準備もせず、ジーパンにシャツや短パンなどは悪い印象を与えることはあっても、それがいい印象に結び付くことはほぼありません。
常識をわきまえていることが大切です。
手土産は前もって用意
理由がない限りは、当日の準備は失敗する可能性も高いので前日には用意をしておきましょう。
金額は2~3,000円程度のものにしてください。安ければ安っぽく、高ければ気を使わせてしまいます。
日持ちする、腐ったり劣化の心配がないものを選んでください。生ものを準備して痛んでしまってはとんでもありません。色が変わっていたり、匂いが出るようなものも避けましょう。
ご両親の住まいの近くなどで購入は絶対に避けましょう。用意していなかった、用意し忘れたことを露呈するだけです。
挨拶当日のマナー
意外と忘れやすいのが着く時間を伝えること。男性が女性のご両親へ挨拶に行く場合、基本的に女性が両親へ連絡することになりますが、女性は自分の親だからと慣れ合いが出てしまって、きちんと到着時刻を伝えていないケースがあります。もちろんおおよその時間は前もって伝えていると思いますので、大きくずれなかったとしてもきちんと伝えるのがマナー。
もちろん女性が男性の両親へ挨拶へ行く場合のパターンもあります。お互いがお互いをサポートする気持ちを忘れないようにしましょう。
遅刻はしない
基本中の基本です。急ぐのは危ないので早く出るようにしましょう。心配であればいくらでも早く出ていいと思います。しかし相手宅を訪問するのは5分前にしてください。早過ぎても遅くてもいけません。
訪問時のマナー
就職活動を思い出してください。していない人はイメージだけでも。
コートは玄関に入る前に脱いでたたんで
まずコートを着ている場合は玄関に入る前に脱いで、裏返しに畳んでください。脱いだら背中を縦に負って肩と肩をくっつけるようにして、内側を外に出してたたみます。これはコートに着いた埃や汚れで訪問宅を汚さないようにするためです。
相手にお尻を向けない
例えばドアを閉める時。後ろを向いてしまいがちですが、後ろは向かないで斜めに振り向きドアを閉めてください。お尻を相手に向けてはいけません。
靴を脱ぐ時、揃える時も注意してください。
明るくハキハキと
誰でも緊張はします。多少ぎこちなくても問題はありません。きっと相手のご両親も少なからず緊張しているはずです。それよりも明るく笑顔で、ご両親の目をみて、挨拶をしてください。うまく笑えなくても大丈夫。トライする心がけが大切です。
勝手に家に上がらない
失敗しがちなのがここ。両親はさっと部屋の方へ、女性も自分の実家なので何も気にせず上がってしまい、釣られて上がってしまうかもしれません。しかし基本的には「あがっていい」という言葉が出るまでは待ってください。
ただ何もせずに待っていてもおかしなことになります。その場合は彼女にサポートをお願いするなり、確認を取るなりしましょう。しかし声を大きく伝えるのはNG。相手のご両親も緊張で言うのを忘れてしまっただけかもしれません。
靴を脱ぐ、揃える時もお尻を向けない
靴を脱いで上がり、横向きで靴を端に揃えて置いてください。
部屋に通されたら基本は下座
会社の飲み会などをイメージ。新人は下座です。ただし、家には家人が座る場所を決めている場合もあり、必ずしも下座を意識し過ぎず、進められた場所に座るようにしましょう。
荷物の置き場所は置く前に確認を取り、コートは自分の荷物の上においてください。
簡単な挨拶の後、最初に手土産を渡して
なんでもない話から会話が始まると思います。簡単な挨拶をした時点で、手土産を渡すようにしましょう。最初の段階で渡し損ねるといつ渡していいかわからなくなってしまいます。
趣味の話を織り交ぜると話が進んで吉
結婚の話になる糸口を模索しながら話す時間が経過していくと思います。この時は焦らないでタイミングを待ってください。話している途中に話を折るように結婚の話に持っていくことは辞めましょう。
この時前もって趣味を聞いておいて、相手の趣味の話をするのがおすすめ。趣味であれば話が止まることが少ないので、話が進んで和やかな雰囲気になる可能性が高くなります。ゴルフやサッカーなどのスポーツや車、ペットの話などがいいでしょう。
絶対に避けるべきなのは下ネタや宗教の話です。自慢話、または自慢話のように聞こえる話もNGです。
話がそれとなく止まる頃に切り出して
完全に止まると話にくくなります。一息つくくらいの間ができたら結婚挨拶を行います。伝える言葉は短くはっきりと「〇〇さんと結婚させてください」と伝えましょう。緊張しているとおかしなことを話してしまいがちですが、余計なことをいうこともありません。素直に伝えてください。
長居せず、退席しましょう
結婚の話を伝え、話がひと段落したら帰るようにしましょう。
ただし遠くから来ている場合などは、食事に誘われたり、これからの予定を誘われることもあります。彼女にも気遣いをしつつ、断らずに応じてもいいでしょう。
宿泊は「泊まっていって」と勧められた場合以外はホテルへ泊るようにしてください。もちろん宿泊の予定がある場合にはホテルを予約しておいてください。
この辺りは初めてお会いするのか、前もって知っている仲なのかでも大きく変わってきます。無理せず状況判断してください。
思わぬ状況に戸惑うケース
食事をしていって
突然食事に誘われることは珍しくありません。食事に誘われた場合にはご両親が前もって用意してくれていたケースもありますので、無下に断らず丁寧に伺うようにしましょう。
泊まっていって
基本的にはホテルに宿泊の予定としてください。初対面の場合などは特に気を付けましょう。結婚の挨拶は相手の両親も緊張や気遣いで疲れるものです。
ホテル宿泊の予定であることを伝えつつ、それでもとなれば宿泊させていただいてもいいでしょう。
食事に行こう
この時に戸惑う点は食事の代金です。必ず支払いの意思をみせ、できることなら支払うのがベター。しかしご両親にも面子がありますし、支払わせるわけにはいかないと考えるケースもあります。こういった時は顔を立てて譲るようにしてください。お礼は当日はもちろん、後日お礼状などでもしっかりと伝えるようにしましょう。