目次
保育園の生活は4つの環境で作られている
保育の環境は以下の4つで構成されています。
- 人的環境
- 物的環境
- 自然環境
- 社会的環境
1、人的環境とは
人的環境といえば保育士になりますが、担任の保育士だけでなく、他の保育士や、保育士ではない職員との繋がりも大事になってきます。例えば保育士や職員同士が仲が良ければ、それを見て育つ子どもも温かな気持ちに包まれ、保育園事態が温かな空気をまとった空間になり、子どもたちに安心感を与えることに繋がります。
2、物的環境とは
子どもは周囲の環境によって必要な能力を身につけていきます。保育所の環境、屋外遊技場など子供の活動が十分に展開される広さや設備が必要であり、子ども自ら活用できるよううになっていることが重要です。
例えば屋内環境で考えると、おもちゃや机などを思い浮かぶと思います。しかし採光や換気、温度、清潔さへも配慮が必要です。特に乳児は体温調節がうまくできませんし、集団で生活する場所としては掃除洗濯など清潔であることも重要なポイントになります。遊ぶときにはマットを敷いたり、食事の時には机を出したりも環境づくりといえます。
また事故防止なども大切な環境づくりです。机の角や、ドアの開閉での挟まり、重たいものやハサミなどを手の届くところに置かないなど留意点を確認しておき、保育士同士で共有しておく必要があります。また事故が起こったときの対処法の確認や、災害での安全面の確保も大切です。
3、自然環境とは
北海道・東北と沖縄など、保育園のある地域でも大幅に変わる自然環境。住宅地か広大な土地にあるのかといった地域性、大都会の一角か、農作物などを作れたり、動物の飼育ができるような環境なのかといった点が挙げられます。
農作物や動物と触れ合うことで命の大切さや優しい心を持つ大切さを知ることができます。こうした環境を保育に取り入れていくことが大切です。
4、社会環境とは
社会環境は公共交通機関や公共施設、近隣住民とのふれあいなどがあたります。社会と触れ合うことで社会性や、保育園の中だけでは得ることのできない体験やお話を聞くことができ社会生活を実体験できる機会になります。
例えば地域のお年寄りに園に来ていただいて、昔ながらの遊びを教えてもらったり、ボランティアの方に紙芝居を読んでもらったりと、様々なイベントも組み込んだりします。
どれかひとつでも欠けてはいけない大切な要素
子どもたちの発達にとってはどれも欠かすことのできない要素です。子どもが安心して心地よく過ごせ、様々な体験をしていくことが豊かな人間性の形成へとつながっていきます。
また反対に、保育士同士が仲が悪く、悪口やイライラした側面を見せたり、衛生面や採光、換気などの物的環境が整っていなければ、発達豊かな子どもに影響を与えることも考えられます。自然環境や社会環境が整っていなければ、保育園という限られた環境だけでの生活となってしまいます。
保育士の就職、転職で確認するべきポイント
保育士として就職や転職を考えたときには、こういった環境面をしっかりと確認し、活き活きとした明るい園を選んでみると、結果的に保育士同士の仲が良かったりと労働環境がいい園にあたることが多いともいえます。