今までの3Kがバージョンアップ？
ブラック企業ともあれば使われてきた用語としての3K（きつい、汚い、危険）ですが、最近は新3Kと言われてその意味合いも増えてきました。
その新3Kに追加されがちなものが「帰れない」「厳しい」「給料が安い」などです。
ものはいいようなので、帰れない、厳しい、給料が安いもすべてきついの中に入るかなとも感じますが、色々な言われ方があるようです。
体力的にきつい
看護師は体力仕事です！入院のある病院であればどの職場でも同じです。夜勤もあるのでリズムを作るのも大変。2交代でも3交代でも時間通りには交代できないのが当たり前。2～3時間残業も特別なことではありません。
ちょっとした介抱にも力を使いますし、ナースコールで走り回ることも。行ったり来たりで目まぐるしく動き回ることもあれば、急患の対応も。そして極め付きは夜勤の時間が16時間やら17時間やらめちゃくちゃ長いこと！仮眠があったってよほど慣れていないとぐーぐー寝れません。ただ横になってるだけってことがほとんど。
3交代の場合だと家と病院の往復が多くなって、拘束時間が短いはずなのに、なんだかいっつも仕事をしているような気持ちになります。そして日勤の次が深夜勤だと、日勤で残業なんてしてしまった日には、帰ってすぐに深夜勤の為に出勤なんてことも。こうなるとずっと働いてるような状態で体はボロボロ。
なのに手当の多い2交代よりも給料が少なくなるという悲劇が待っています。だからといって2交代は2交代で勤務時間が長いので大変です。
精神的にきつい
失敗できない緊張感、人が亡くなってしまうつらさ、体力的につらくなった人たちの精神的余裕のなさから生まれる人間関係の大変さがあります。
失敗できない緊張感
人の命を預かっていますし、それ以前に医療ミスなんてあり得ない！どんなに疲れていても失敗できないという気持ちは常に付きまとい、精神的に張り詰めた時間が続くことも多くあります。注射や薬、輸血、点滴、機器の設定、動作チェック、呼吸器がきちんとついているかなど、キリがありません。しかも薬や設定は患者さん一人ひとり違います。
患者さんの死亡
仲良くしていた患者さんや毎日介抱していた患者さんが亡くなってしまった時の悲しさややるせなさは、看護師をしていれば必ず一回は経験します。これを乗り越えられなかったら看護師を続けることができません。
でも乗り越えたら乗り越えたで、死に対して鈍感になっているような気がして精神的にすり減る時期もあります。またそれを乗り越えて、と繰り返していきます。にもかかわらず気付いた時にはまた最初に戻っていたり。「人間は人の死には慣れることはできない」のかなと思います。
責任感の強い人や真面目な人の方がこの問題を乗り越えられなかったり、鬱な方向に進んでしまうことがあります。
汚い
具合の悪い人達がくる場所ですので、これは仕方がないことです。汚物の処理は日常的ですし、嘔吐する人もいます。入浴介助も行いますし、入浴できなければ体中を拭いてあげたり。全て生理的現象なので、自分でできない患者さんが一番つらいのをわかっていながらも、全くの他人のものですから、どうしても汚いと感じてしまうこともあると思います。
危険
注射針やハサミなどを扱うという意味で危険ということもありますが、一番の危険は、看護師は常に感染のリスクがあります。
風邪位であれば日常茶飯事ですが、血液感染などは重大な事故です。一度使用した注射針で誤って自分の指を刺してしまったら、これも重大な事故になりえます。感染源を全く持っていなければ刺しただけで済みますが、血液や体液で感染する病気を持っている患者さんに使用した注射針を自分の指に刺したら大問題です。
一度感染してしまったら完治しない感染もあります。
全部合わせてストレス凄い
もう全部合わせたらストレス凄いです。
多少多く稼いでるっていってもお金の使い方が悪くて、暇さえあればお金に糸目は付けずに遊んだり、ブランド品を買ったり、高級焼肉を食べたり。だんだんと何のために働いてるのかわからなくなったりします。そうなると余計に散在したり、自暴自棄になったり。
もう辞めたい、辞めようと思うことは少なくありません。
しかも細かいことも含めれば今回説明した以上に多くの苦労があります。
全部辞めたいにつながる位つらいことだったりします。またはいくつかの要因が重なり合って辞めようまでつながることもあります。
やりがいとのバランス
看護師にも多くのやりがいがあります。そのやりがいと今回話したつらさとのバランスで看護師の仕事は成り立っています。
現場の辛さから、看護師の方はよく転職する人が多く見受けられます。