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1項!薬剤師は貴重な存在は地方だけ?東京は薬剤師が多い
薬剤師は大学でも6年制となり、非常に貴重な存在で転職もしやすい資格・職種です。しかし東京と地方の場合では状況が違います。
東京は薬剤師の人数が多い(46,343人)
東京の薬学部は11校あります。さらに神奈川1校、埼玉2校、千葉6校と合わせて20大学で薬学部があり、全員が薬剤師になれるとは限りませんが、相応の人数がいることがわかります。ちなみに日本全国で6年生の薬学部がある大学は74校です。
74校中11校も東京にあり、日本でも一番薬剤師が誕生する土地となっています。
- 東京大学(国立・偏差値72)
- 昭和薬科大学(私立・偏差値67)
- 明治薬科大学(私立・偏差値64)
- 昭和大学(私立・偏差値63)
- 東京薬科大学(私立・偏差値59)
- 星薬科大学(私立・偏差値58)
- 帝京大学(私立・偏差値58)
- 武蔵野大学(私立・偏差値57)
- 慶應義塾大学(私立・偏差値50)
- 帝京平成大学(私立・偏差値48)
- 北里大学(私立・偏差値47)
東京都に届け出ている薬剤師の人数は、東京都福祉保健局の平成26年12月実施の集計によると46,343人となっています。
東京の薬剤師の年収は低い統計が出ている
厚生労働省による平成26年度の賃金構造基本統計調査を元にした薬キャリPlusが計算したデータによると東京都は31位で513万円となっています。513万円という年収自体は低いものではありませんが、全国の薬剤師の年収平均からすると低めの順位となっています。全国平均が530万円と出ているので、全国平均よりも低い計算に。
更に国家資格でどこでも働けるという強みを活かして地方からも東京に出てくる人が多くいます。若いうちは特に都会で働きたいと上京してくる人も多い傾向にあり、薬剤師だけでなく、看護師や医師も同じ傾向にあります。
このように東京の年収が低めなのは東京には薬剤師が多く、ライバルが非常に多いことが理由です。
2項!東京は薬剤師が働く職場が多い
従事者のいる施設 | 人数(人) |
---|---|
薬局 | 21,758 |
医療施設 | 5,970 |
大学 | 1,031 |
医薬品関係企業 | 13,291 |
衛生行政機関又は保健衛生施設 | 1,132 |
その他 | 3,156 |
不詳 | 5 |
薬剤師が働いている勤務先としては薬局が最も多くなっています。次に医薬品関係企業です。医薬品関係企業には製薬会社のほかに、医薬品製造販売業・製造業、医薬品販売業が含まれています。その他の中に無職のものとして1,278人が含まれていますが、東京の薬剤師の中で1,278人しか無職の人がいないというのは2.7%程度と驚く数字です。
そして日本統計年鑑によると東京都の薬局数は6,178軒となっていますが、二位の大阪でも3,669軒と東京は圧倒的に多い印象です。このため求人数も多い傾向にあります。
薬剤師が多くても求人数も多いならなぜ年収が低いのか
求人数も多いのですが、薬剤師一人あたりの求人数というとそれほど多いわけではないため、待っていれば決まる状況にあり、給与が下がっていく傾向にあります。
3項!東京でも市部なら少し給与が高くなる
東京の市部は区内に比べると薬剤師が決まりにくく、地方と同じような状況になっていることで年収はやや高めの傾向になっています。ぱっとファルマスタッフで検索してみました。特に深く探さなくてもこの位の年収差が出ています。
薬剤師の多い都市部、世田谷区などと市部では50万以上年収が変わってきます。国家資格である薬剤師を取得して年収450万となれば低いと感じると思います。このように区内では600万円どころか400万円代の年収も少なくなく、厳しい状況であることがわかります。
八王子市の薬局【年収500~600万円】
西東京市の薬局【年収500~620万円】
世田谷区の薬局【年収450~540万円】
東京で働きたければ市部で働こう!
市部に引越して働けば生活費も下がって額面以上の余裕が
薬剤師として東京で働くことを考えた場合、市部で少しでも高い年収の職場を選ぶことをおすすめします。合わせて家賃も安くなりますし、生活費も下がることで額面以上に裕福になったと感じられるはずです。
区内住まいで市内で働けば満員電車を避けられる
区内でなければだめという場合であっても年収で50万円以上違うことを考えれば市部へ働きに出ることもポイントです。電車も下りになるので満員電車を避けることができます。毎日のストレスが大幅に減ることで、金銭的にも精神的にも余裕ができ、生活がぐっと良くなると思います。