薬剤師に英語が必要なシーン
実は薬剤師に英語が必要なシーンはほとんどありません。
ですが接客をする上で外国人の方と会話する機会は少なからず訪れます。しかし機会の多さは他の接客と変わりませんので、特別英語が話せなくては仕事にならないということは全くありません。
調剤薬局だったとしても、薬剤師は処方箋をみて調剤を行いますので、外国人の方が来て英語がわからなくても問題はありません。薬の説明は薬剤情報提供書は英語のものもありますので、それで対処できます。薬の説明を言葉で行いたい場合には英語力を必要としますが、レアケースといえるでしょう。
病院の場合は大体医療通訳がいます。その場にいなくても電話で対応してくれるサービスを利用している病院もあります。
英語より中国語、ポルトガル語が多い地域もある
中国人労働者やブラジル人労働者が多い地域もあります。私が以前住んでいた静岡県浜松市はホンダ、スズキ、ヤマハ、河合楽器など大手工場があり、近くにはトヨタ、ローランドなどもあることから外国人労働者の多い町で、ブラジル人労働者は非常に多かったです。子どもは日本語が上手なブラジル人も多いのですが、親は全然しゃべれない人も多かったので、店頭ではジェスチャーなどでやりとりしているシーンも目にしました。
しかし中国語やポルトガル語が話せないと困るかと言われればそうではありません。
英語も同じ程度だと思っておけばいいと思います。
製薬会社では英語は必要スキル
必要ない部署もありますが、医療開発として海外とやり取りするケースは珍しくありませんし、外資系となれば同僚、上司が外国人の場合もあります。
日本で作った薬を海外に販売、アピールする場では必ずといっていいほど英語が必要になります。
MR(営業)では営業として英語が必要な場合もあるかもしれませんが、それほど必要な場面はないように思います。
学術、事務職では英語の読み書きが必要
学術では様々な英語の文献を読む必要があります。また、メディカルライティングという薬事申請業務で英語を使用します。海外での承認では当然英語ですし、参考文献も英語です。このため学術、事務職では「英語の読み書き」が必要です。