薬剤師の平均年収を調査！給与単価の高い県も発表！

1 薬剤師の平均年収は？
- 1.1 他業種と比べても平均年収は高め
- 1.2 薬剤師業界の平均年齢は高め
2 薬剤師の年収都道府県別ランキング
3 年収/月間労働時間
4 毎年大きく変わるので参考程度に

薬剤師の平均年収は？

他業種と比べても平均年収は高め

薬剤師の平均年収の推移は年々上がっている傾向にあり、他業種と比較しても平均年収は高くなっています。そんな薬剤師ですが地域によって大きく年収が違うという現実があります。各都道府県の平均年収で1位と47位では240万円も違うという結果に…なお男性と女性の差は他の業界に比べて大きくなく、余り変わらないとも言えます。

薬剤師業界の平均年齢は高め

各都道府県の平均年齢は30代半ばから後半が多く、薬剤師は年齢を重ねても十分に働ける仕事だということが言えます。

薬キャリが発表している都道府県別年収ランキングが参考になりますので、転職時の参考にしてみてください。

薬剤師の年収都道府県別ランキング

順位	都道府県	年収（万円）	年齢（歳）	月間労働時間
1	福岡	658	39.8	180
2	秋田	651	41.7	168
3	群馬	623	38	183
4	島根	596	36.5	184
5	鳥取	592	42.5	179
6	宮城	586	38.7	175
7	富山	573	39.6	162
8	高知	572	45.8	170
9	栃木	570	45	182
10	山梨	568	37.1	185
11	熊本	565	38.2	172
12	青森	562	44.1	165
13	大分	562	43.4	172
14	千葉	554	42.8	173
15	香川	547	40.5	174
16	埼玉	455	42.6	174
17	神奈川	538	38.9	174
18	長野	535	38.1	173
全国平均		533	38.7	174
19	沖縄	532	42.5	163
20	茨城	530	42.5	163
21	福島	530	37.1	166
22	静岡	528	43.2	174
23	三重	527	38.6	177
24	福井	524	40.9	183
25	東京	522	35.4	172
26	岩手	520	39.4	173
27	愛媛	519	43.5	176
28	岡山	515	35.3	182
29	広島	511	37.7	181
30	岐阜	510	32.1	186
31	長崎	510	32.1	186
32	山形	501	41.1	189
33	山口	496	47.9	163
34	大阪	495	37.1	166
35	鹿児島	491	42	175
36	奈良	487	38.2	171
37	新潟	487	35.8	177
38	兵庫	483	33.6	184
39	徳島	480	47.2	170
40	愛知	478	34	177
41	京都	471	34.3	181
42	滋賀	465	37.8	177
43	佐賀	461	40.9	161
44	和歌山	455	38.5	165
45	北海道	453	34.9	173
46	石川	450	42.5	170
47	宮崎	418	33.3	177

出典：薬キャリ都道府県別薬剤師年収ランキング（2015年度版）

私の肌感とは離れているのですが、なんと東京都は全国平均以下の25位、522万円です。それに対して福岡県は1位、658万円で東京都との差が136万円ほど。しかしこの表は月間労働時間がバラバラのため、給与単価で順位を付けなおしてみることとしました。

年収/月間労働時間

順位	単価順位	都道府県	年収/月間労働時間
2	1	秋田	3.875
1	2	福岡	3.655555555555556
7	3	富山	3.537037037037037
12	4	青森	3.406060606060606
3	5	群馬	3.404371584699454
8	6	高知	3.364705882352941
6	7	宮城	3.348571428571429
5	8	鳥取	3.307262569832402
11	9	熊本	3.284883720930233
13	10	大分	3.267441860465116
19	11	沖縄	3.263803680981595
20	12	茨城	3.251533742331288
4	13	島根	3.239130434782609
14	14	千葉	3.202312138728324
21	15	福島	3.192771084337349
15	16	香川	3.14367816091954
9	17	栃木	3.131868131868132
16	18	埼玉	3.126436781609195
18	19	長野	3.092485549132948
17	20	神奈川	3.091954022988506
10	21	山梨	3.07027027027027
全国平均			3.063218390804598
33	22	山口	3.042944785276074
25	23	東京	3.034883720930233
22	24	静岡	3.03448275862069
26	25	岩手	3.005780346820809
34	26	大阪	2.981927710843373
23	27	三重	2.977401129943503
27	28	愛媛	2.948863636363636
36	29	奈良	2.847953216374269
24	30	福井	2.863387978142077
43	31	佐賀	2.863354037267081
28	32	岡山	2.82967032967033
39	33	徳島	2.823529411764706
29	34	広島	2.823204419889503
35	35	鹿児島	2.805714285714286
31	36	長崎	2.802197802197802
44	37	和歌山	2.757575757575758
37	38	新潟	2.751412429378531
30	39	岐阜	2.741935483870968
40	40	愛知	2.700564971751412
32	41	山形	2.650793650793651
46	42	石川	2.647058823529412
42	43	滋賀	2.627118644067797
38	44	兵庫	2.625
45	45	北海道	2.61849710982659
41	46	京都	2.602209944751381
47	47	宮崎	2.361581920903955

順位を確認すると宮崎県がもっとも労働時間が長く、効率よく働けていない現実が見えてきます。順位が下位の県は「薬剤師が少なく労働時間が長くなってしまう傾向にある」、もしくは「給与が低いが労働時間は長い」という予想を立てることができます。

秋田県、福岡県は非常に効率よく働き、高給与を得ています。

毎年大きく変わるので参考程度に

都道府県ランキングは毎年大きく変わっていますので、参考程度に知っておくといいでしょう。月間労働時間を平たくするだけで順位は大きく変わってしまいますし、大きな製薬会社が他県に移ったり、メジャーな調剤薬局グループが他県に進出すると、給与平均は一気に変わってしまいます。

私の年収が低い！なんて思っていても、来年にはひっくり返っていることもありますので、神経質にならず、転職時の参考程度に知っておきましょう。