薬剤師の転職活動期間は？平均で1ヶ月、長ければ3か月以上も

薬剤師の皆の平均転職活動期間は？

だいたいどの業界も転職にかかる時間は平均して1か月程度。薬剤師も例外ではありません。しかし薬剤師の場合、調剤薬局やドラッグストアでは薬剤師がいなければ販売、営業できないこともあるため、薬剤師不足に悩んでいる職場に当たれば3日でも転職が可能。

一般職の場合は3日で転職成功という例はそうありませんので、それだけ薬剤師という資格が重宝されているということでもあります。

調剤薬局、ドラッグストアは転職時間短め

調剤薬局やドラッグストアは雇用主と薬剤師との条件次第という求人が多い傾向にありますので、転職時間は短めです。

例えばママ薬剤師で勤務時間に制限がある場合などに、雇用主が受け入れられなければ他を探すことになりますが、それらの条件が大丈夫かどうかは転職サイトなどを利用すればあらかじめ確認してもらうことができますし、そもそも転職エージェントからは条件に合わない求人の紹介はされませんので、そういった心配はなく転職まで進むことができます。

製薬会社などの企業は転職期間が長めの傾向に

製薬会社は非常に人気があることもあり、面接回数も増え、転職活動が長期化する傾向にあります。2ヶ月程度を見ておくといいでしょう。

製薬会社での仕事内容としては研究職・開発職として働くことになります。研究職は新薬の開発を行う仕事、開発職は開発された新薬の効果、効能、安全性を確認する仕事です。自社で行ったり治験コーディネーターに頼む場合もあります。

製薬会社への転職は長期化する可能性はあるものの、薬剤師としての仕事としてはワンランク上の仕事として認識されている面があり、調剤薬局や病院薬剤師よりも年収が高いことは珍しくありません。また長く続ける人の多い業界ですので、求人数が非常に少ないというのも転職が長く難しくなる要因のひとつです。

MR（医薬品営業）は人気は下降中で転職時間は短め

医薬品営業はその名の通り「営業」です。このため向いている人、向いていない人がはっきりしており、転職者の多い業界です。しかし向いている人にとっては高給を目指すことができます。調剤薬局などでは見ることのできない、年収1,000万円も超えることができます。しかし営業という仕事は薬剤師という点以外での多くのストレスもかかる仕事といえます。このため退職者も多く、薬剤師が不足がちで転職時間は短め。

薬剤師の知識や経験を活かして営業職として活躍できる自信があれば、転職先してみると充実した生活が送れる可能性があります。

一番人気の病院は転職時間短め

薬剤師の就職で一番人気の病院薬剤師ですが、転職での病院の薬剤師募集も割と確保されています。その理由は病院薬剤師が他の職場に比べると忙しいというデメリットがあるからです。病院薬剤師のデメリットは以下のようなもの。

• 夜勤のある薬剤師は病院だけ
• 看護師よりも立場が下に見られる場合あり
• 給与が高くない

ではなぜ人気があるのかですが「薬剤師になるために勉強してきたことを活かすことができるから」です。投薬、処方、カルテ、注射や薬剤の取扱いなど、調剤薬局などでは経験することのできない「現場で使われている薬の知識や使い方に直接触れ、覚え、自分の力にしていく」ことができます。

薬剤師という仕事に夢をもって取り組んでいる学生には非常に人気が高く、病院薬剤師としてスキルアップした後に転職を考えている人も多いようです。